『ハート・トゥ・アート』通信

高円寺発のアートイベント『ハート・トゥ・アート』です。知る人ぞ知る地域密着型アートフリマイベントの先駆け的存在です。

自分自身の原点確認にもなった西村公一さんの緊急企画『ホワイトデー、Tシャツにハート描きます!』 アートニュース172

 

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もともと『ハート・トゥ・アート』というのは、アート好きをターゲットにしたイベントではなかった。

 

アートに興味のない人、アートから遠ざかっている人に足を向けてもらうことが原点だった。

西村公一さんの緊急企画イベントは、そんな自分の原点確認にもなる内容だった。


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渋谷から5〜6分程度の場所にあるパン屋さん「パン・オ・スリール」の前に辿り着くと、見慣れた西村さんのハートTシャツが店先に並んでいた。

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これは西村さんの展示『微笑むハート展』の一環で行われた企画(画像では14日までとなっているが、期間延長して28日まで行われている)。

表通りではないが、世代関係なく多くの人が足を止めていた。いきなりパン屋さんの店先でTシャツを描いている人がいたら、やっぱり気になるだろうし。

しかも、西村さんのハートは世代を超えてわかりやすいアイコンでもあるし。

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これは描かれている途中で撮らせてもらった一枚。このときにも横には待ってらっしゃるお客さんが。

結局、朝から晩まで、途中で休憩を挟みながら、お酒を飲みながら、お客さんと笑顔
で接しながら、西村さんは描き続けたそう。

 


作家さんによっては得手不得手もあるだろうが、やはり作家さんはギャラリー展示だけではなく、外に飛び出して一般の方々の目に触れることを意識した方がいいと実感させられた。

屋外のアートイベントもそうだが、できれば意外性も意識して欲しい。今回のような日常とは異質な空間を産み出す企画の方がアートらしい。

やはり、「驚き」はアートの醸し出す大きな魅力のひとつだから。

こういった部分は、もともと『ハート・トゥ・アート』の基本精神のひとつでもあったので、あらためて原点の確認にもなった。

店内にはさまざまな西村さんグッズも販売されていた。

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個人的には作家が商品作りに走る部分を嫌悪していた時期もあるが、作品制作だけではなく、こういった細かい商品展開も大切。

秋に第12回の『ハート・トゥ・アート』を行うわけだが、原点を見つめ直し、いろいろな経験を経てきたなりの形を見せられれば。。。そんなことを再確認する機会に出会って感謝。



西村公一さんのホームページ「nissy stroke-heart-painter」

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